• TEL: 059-224-8511
  • 三重県の津市にある調剤薬局です

こんにちわ。

インフルエンザが流行する時期になりましたね。

幸い、当薬局で罹患された方はいませんが、人がたくさん出入りする場所だけに気を付けたいですね。

そんなわけで、今回はインフルエンザ薬について簡単にお話ししたいと思います。

現在インフルエンザの治療薬としては大きく分けて3種類あります。

  1. ノイラミニダーゼ阻害薬(タミフル、リレンザ、イナビル、ラピアクタ等)
  2. M2蛋白機能阻害薬(アマンタジン)
  3. キャップ依存性エンドヌクレアーゼ阻害薬(ゾフルーザ)

この中で、外来診療で主に使われる薬剤は①と③です。(※下記に特徴を示した図を添付します)

毎年「どの薬剤をどのように使用していくか」という議論がなされているわけです。

 

たくさんの薬剤があるインフルエンザの治療薬ですが、ペンギン店長が個人的に気になっている薬剤はゾフルーザです。

新しい効き方をする、さらには1回飲むだけでよい、非常に便利なゾフルーザですが、ニュースにも取り上げられたように耐性菌が問題視されています。

日本感染学会は現段階ではデータが乏しいこともあり、ゾフルーザについて推奨も非推奨もしない、としています。

この耐性菌ですが、特徴として小児に多いことから、小児への投与を検討している医療機関もあります。

さらに耐性菌がヒトからヒトへ感染する可能性も示唆されており、注意が必要です。

 

また、『異常行動をとる危険性がある』との理由から10代への使用が原則禁忌となっているタミフルは、近年、その条件が解除されました。理由は異常行動をとることは他の治療薬でも認められ、その原因がタミフルではなく、インフルエンザそのものである可能性が高まったからです。

イナビルでは吸入懸濁用セットが新たに発売され、今までの吸入(細かい粒子を一気に吸う)からネブライザーの使用(霧のような状態にして自然呼吸で吸う)ことが可能になったため、小児や高齢者など一気に吸入することが難しい方でも使いやすくなることを期待しています。

このようにインフルエンザの治療については年々見解がかわったり、新薬が登場したり、耐性菌が登場したり。。。と、医療関係者でも情報が整理できていない場合もあります。

患者さんにとっては飲み方(内服?吸入?注射?1回飲むだけ?)や値段も気になるところかと思いますが、それぞれに特徴があるため、よく説明を聞いて、確認してから使用するようにしましょう。どんなお薬でもそうですが・・(>_<)

 

 

 



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です