• TEL: 059-224-8511
  • 三重県の津市にある調剤薬局です

こんにちは。

GOTOキャンペーン等、徐々に外出規制が緩和される中、まだまだ感染対策を講じながら生活をしていかないといけないですね。

さて、今回は今一度、消毒について整理したいと思います。

コロナウイルスにはアルコール、次亜塩素酸、石鹸での手洗いなどが有効とされていますが、これらについて整理します。

 

コロナウイルスになぜ石鹸が有効なのか

一般的にウイルスは脂質二重膜という「油のようなもの」で覆われています。

油汚れを食器洗剤で洗う場合と同じイメージで、石鹸には「油分をバラバラにして洗い流しやすくする」働きがあります。

そのため、石鹸はウイルスを覆っている膜を破壊するため、ウイルスを殺すことができます。

厚生労働省は、石鹸やハンドソープで手を10秒もみ洗い流水で15秒すすぐと手指に付着しているウイルスを1万分の1に減らせると報告しています。

 

消毒薬は何が良いか

現在は報告もまとまってきており、コロナウイルスに有効とされる消毒薬がわかってきています。(下図参照)

 

このように一般的に知られている

  • 熱湯
  • アルコール消毒(70%以上が推奨)
  • 塩素系漂白剤

といったものはコロナウイルスにも有効です。

 

次亜塩素酸水には注意

有効な消毒方法として、次亜塩素酸水も挙げられていますが、濃度によって効果が期待できない場合や、次亜塩素酸水自体が不安定な物質のため、使用する際にきちんとした効果を発揮しない可能性があるため、アルコールが手に入る状況ではお勧めしにくい現状です。

加湿器などを使用して空間噴霧をされているところもある、と聞きますが、その方法だと、気化したものを人間が吸ってしまいます。成分は吸い込んで使用することを想定されていないため、人体に対して悪影響が出る可能性も否定できません。

WHO(世界保健機関)においても「消毒薬を人体に対して空間噴霧することはいかなる場合も推奨しない」としてます。

次亜塩素酸水だけでなく、消毒薬の空間噴霧による使用は控えるべきです。

 

消毒、殺菌、除菌・・・何が違うの??

市販されている商品の中には、「除菌」、「抗菌」といった言葉が書かれていますが、これらは何が違うのでしょうか。

消毒は「菌やウイルスを無毒化する」ことを示しますが、他にもこのような言葉があります。

この中で、消毒・殺菌・滅菌は医薬品や医薬部外品でないと表記してはいけないことになっています。

しかし、除菌や抗菌は他の物にも表記可能であり、さらに審査も必須ではなく、メーカーの独自基準の場合がありますので、注意が必要です。

 

また、NITEでは「身近にあるコロナウイルスに有効な洗剤」のリストを商品名と共に公開してます。

ご参考にしていただければと思います。

 

 

消毒について、正しい知識を持たずに、消毒した気になれば本末転倒です。

今後はインフルエンザの流行にも注意していかないといけませんので、この機会にしっかりと整理しておきましょう(^^)

 



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です