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悪玉・善玉ってどう違う?

コレステロールと上手につき合う生活習慣

健康診断の結果を見て、「LDLコレステロールが高めです」と言われた経験のある方は多いのではないでしょうか?
コレステロールというと「悪いもの」というイメージがあるかもしれませんが、実は体にとってなくてはならない大切な成分です。

ただし、バランスが崩れると動脈硬化のリスクが高まり、心筋梗塞や脳梗塞といった重大な病気につながることも。
今回は「LDLコレステロールとHDLコレステロールの違い」や、「LDLを上げないための生活習慣」について、薬剤師の視点からわかりやすくご紹介します。


【1】コレステロールとは?

コレステロールは、細胞膜やホルモン、胆汁酸などの材料となる重要な脂質の一種です。
体内の約7割は肝臓で作られ、残りは食事から摂取されます。

血液中のコレステロールには大きく分けて2種類あります。

  • LDLコレステロール(悪玉):肝臓から全身の細胞へコレステロールを運ぶ

  • HDLコレステロール(善玉):余分なコレステロールを回収して肝臓に戻す

LDLが多すぎると血管の壁にたまり、動脈硬化の原因に。
一方で、HDLはその余分なコレステロールを“お掃除”してくれる働きがあります。

つまり、LDLが高すぎず、HDLがしっかり働いていることが健康な血管を保つカギになります。


【2】LDLが高くなると何が問題?

LDLが増えすぎると、血管の壁にコレステロールが沈着し、「プラーク」と呼ばれるかたまりを作ります。
これが徐々に血管を狭くしたり、詰まらせたりして、心筋梗塞や脳梗塞のリスクを高めるのです。

特に高血圧、糖尿病、喫煙、肥満などの危険因子がある方では、LDLの管理がより重要になります。


【3】LDLを上げないための生活習慣のコツ

以下のような日常習慣が、LDLを上げにくくし、HDLを高める助けにもなります。

● 食事編

  • 飽和脂肪酸を控える:バター、ラード、肉の脂身などはLDLを上げやすいため、控えめに。

  • トランス脂肪酸に注意:マーガリンや一部の加工食品に含まれるトランス脂肪酸は、LDLを上げHDLを下げる働きがあり要注意。

  • 青魚をとる:サバ、イワシ、サンマなどに含まれるEPAやDHAには、LDLを下げる働きが期待できます。

  • 食物繊維を意識してとる:野菜、海藻、きのこ類、全粒穀物はコレステロールの吸収を抑える効果があります。

● 運動編

  • 有酸素運動を習慣に:ウォーキング、ジョギング、自転車などの運動を週150分以上目安に。HDLが上がりやすくなります。

  • 継続がポイント。「ややきつい」と感じる程度の運動を、無理のない範囲で続けることが大切です。

● その他のポイント

  • 禁煙:タバコはHDLを減らし、血管を傷つけます。コレステロールだけでなく全身の血管の健康に直結します。

  • アルコールの飲みすぎに注意:適量ならHDLを高めることもありますが、飲みすぎは中性脂肪の増加や肝機能への悪影響をもたらします。

  • 体重管理:肥満、とくに内臓脂肪型肥満(お腹ぽっこりタイプ)はLDLを高めやすくなります。目標は「BMI 25未満」。


【4】薬に頼る前に、生活を見直す

LDLコレステロールが高いと、必要に応じて医師から「スタチン」などの薬が処方されることもあります。
ただし、薬はあくまで補助的な手段であり、生活習慣の改善が根本的な対策になります

食事・運動・禁煙・体重管理――どれもすぐに完璧にはできなくても、まずは「できることから1つずつ」が大切です。
薬剤師も、日々の生活改善の相談に対応していますので、健康診断の結果などを持参して、ぜひ気軽に声をかけてください。


おわりに

コレステロールと上手につき合うことは、将来の健康への投資です。
数値にとらわれすぎず、バランスのとれた食事と適度な運動を、毎日の習慣にすることが何よりの予防につながります。

あなたの健康づくりを、私たち薬局も全力でサポートします。



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