2026年2月8日、津市薬剤師会主催の「薬を知る講座」にて、ペンギン薬局の佐藤亮(薬剤師)が講師を務めさせていただきました。
当日は、皮膚科の塗り薬の正しい使い方からアトピー性皮膚炎の最新治療法、さらに2026年以降の医療費制度の見直しについて、具体例を交えて解説いたしました。講座に参加できなかった方にもお役立ていただけるよう、内容の一部を以下にまとめます。
皮膚科で処方される外用薬(塗り薬)は、種類ごとに特性が異なります。
| 基剤の種類 | 特徴 |
|---|---|
| 軟膏(油性) | 傷口にも使えるがベタつく |
| クリーム(油+水) | 伸びが良くさっぱり、ただし刺激が出やすい場合も |
| ローション(水性) | 髪の毛の中など塗りやすいが、しみることがある |
人差し指の先から第一関節まで出した量(約0.5g)=「1FTU」で、手のひら約2枚分の面積に塗るのが目安です。
こすらず、優しく伸ばすだけでOK(すり込み不要)
かゆみがなくなっても、炎症は残っていることも。医師の指示があるまで使い続けましょう
従来は塗り薬が中心だったアトピー治療ですが、近年では注射による新しい治療薬が登場しています。
炎症を抑える:IL-4/13 をブロックする注射(例:デュピクセント、イブグリース)
かゆみを断つ:IL-31 をブロックする注射(例:ミチーガ)
外からのバリア(塗り薬)と内側からのブロック(注射)を併用することで、より良い治療効果が期待できます。
日常的なスキントラブルも、正しいケアで悪化を防げます。
ニキビ:先に保湿、その後に薬を塗ることで乾燥を防止
日焼け止め:顔に塗る量の目安は「1円玉2枚分」
傷のケア:「乾かす」よりも「湿潤させて治す」が基本(=モイストヒーリング)
自己負担額の上限が月1〜2万円ほど増える可能性があります(年収に応じて異なる)。
保湿剤や湿布薬などの市販薬に相当するものは、保険で処方された際に通常の負担に加え25%程度の追加負担が上乗せされる方向で調整が進んでいます。
当日使用したスライド資料もあわせて公開しております。以下のリンクよりご覧ください:
薬の効果をしっかり引き出すには、「正しく使う」ことがとても大切です。
また、医療制度の仕組みも少しずつ変わっていく中で、「自分に必要な治療を納得して受けるための知識」を持つことも重要です。
ご不明な点があれば、どうぞお気軽にペンギン薬局までご相談ください。

