2024年10月から、先発品を選択した場合の自己負担額が増額となります。
つまり、後発品(ジェネリック医薬品)を選んだ時と、先発品を選んだ時の価格差が大きくなります。
これは医療費削減のため、ジェネリック医薬品の使用を加速させるための方針と思われます。
ジェネリック医薬品の信用は地に落ちている現状ですが、医薬品の品質を確保しつつ、医療費削減を進めていければよいですね。
さて、価格差が大きくなるとはどういうことでしょうか。
今まではこのように、先発品を選ぼうが、後発品を選ぼうが、お薬の値段に対しての〇割負担だったのでとてもわかりやすかったですね。
1000円の薬を買えば、その3割の支払いになるので、300円といった具合でした。
この図のように2000円の先発品と1000円の後発品を選んだ際の価格差は300円でした。
2024年10月から、後発品の計算は従来通り、お薬の値段×負担割合ですが、先発品を選択した場合はとてもややこしくなります。
例えば3割負担の患者さんが、先発品が2000円、後発品が1000円だった場合、負担金額は600円→800円に増額され、後発品との差額も300円→500円となります。
では、どのような計算方法で増額されるのでしょうか。
文章で書くとわかりにくいですが、上記のような計算式です。
つまり、先発品と後発品の値段差が高いほど、後発品を選んだ際の恩恵がより大きくなる計算ですね。
この話を何とかわかりやすくしようと、図を書いてみましたが、やはりわかりにくいですね。。
先発品と後発品の値段の差の25%を保険適応外とし、計算することになります。
保険適応外ですので、その25%には消費税もかかってきます。大変ですね。
残りの金額(75%分)は保険適応となりますので、今まで通りに〇割負担で計算し、保険適応外の25%と合算することになります。
このお話ですが、以下の条件が全てそろっている場合のみに適応されます。
① 処方せんを書いた医者が薬剤指定をしていない(絶対に先発品にして!という指示をしていない)
② 薬局に先発品も後発品も両方置いてある
③ 患者さん本人が先発品を希望する
逆に満たしていない場合は従来通りの計算となりますので、ご注意ください。