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こんにちわ。やっとこさ、ちゃんと声が出るようになりました。歳をとると風邪の治りも悪いですね。

今回はビタミンEについて書きたいと思います。

実は、巷でよく聞くビタミン(ABCDE、、)はほとんどが医薬品としても販売されています。

つまり、それだけ効果が認められている、ということになります。

しかし言われている効果効能の全てが必ず効く、というわけではありませんので注意が必要です(´・_・`)

ビタミンEって?

ビタミンEは脂溶性のビタミンです。植物油、穀物、鶏肉、卵、果実、野菜、小麦麦芽油など、多くの食品に含まれています。医薬品、サプリメントとしても利用されています。

使われる目的

血液の循環を良くする働きがある成分になります。ビタミンE欠乏症を始め、動脈硬化、心臓発作、脳卒中、心不全、高血圧など心血管疾患の治療および予防に使用されることがあります。その他にも、糖尿病や、肝疾患、腎疾患、アルツハイマー、前立腺肥大などに効果があると示唆されていますが、確実、というわけではありません。

安全性

健康な一般人は推奨量(22.4IU)であれば問題なく使用できます。

脂溶性の為、体に蓄積する恐れがありますので、継続した高用量の摂取はオススメできません。

特に心疾患や糖尿病の人は1日400IU以上を摂取してはいけません。

小さい子供も摂取量の目安は決められていますので、注意しましょう。

また、手術が予定されている場合は出血のリスクが高くなりますので、手術2週間前からビタミンEの医薬品、サプリメントは中止する必要があります。

妊娠中は大丈夫?

妊娠中に推奨量を摂取する場合は問題ないと言われていますが、データが十分ではないので、医者の指導なしにビタミンEのサプリメントを使用するのは控えましょう。(授乳時期であれば問題ありません。)

相互作用、飲み合わせ

    シクロスポリン

シクロスポリンの吸収が増加する可能性があります。

    ワルファリン

出血のリスクが高まります。

    CYP3A4で代謝される医薬品

医薬品の代謝を促進する可能性があります。

    血液を凝固させる医薬品

出血のリスクが高まります。

  • コレステロールを下げる医薬品(スタチン系)

コレステロールを下げる働きが弱まる可能性があります。

    β−カロテン

β−カロテンの吸収が減る可能性があります。

    ビタミンA

ビタミンAの働きに影響する可能性があります。

    ビタミンK

ビタミンKの作用が低下する可能性があります。

上記医薬品、健康食品はビタミンEと一緒に使う場合は注意が必要となります。

ビタミンEのサプリメントを自分で飲まれる場合は上記のものを使用していないか、医師、薬剤師と確認するようにしましょう^_^