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  • 三重県の津市にある調剤薬局です

こんにちわ。

妊婦の方や授乳中の方がお薬を飲む場合があります。

ペンギン薬局にも妊婦や授乳婦の患者さんが来られることもあります。

よっぽどの量を使わない限り、塗り薬は大きな問題はないとされていますが、飲み薬はどうでしょうか。

ほとんどの飲み薬は体に吸収された薬は血液に溶けて全身を巡って効果を発揮します。

この時、薬が胎盤を通過する場合は妊娠しているお腹の赤ちゃんまで薬が届くことになります。特に成長途中のあかちゃんは体がとても小さく、未発達のため、母親が飲んだ薬の量は未熟な赤ちゃんには過量となる場合も考えられます。

※ほとんどの薬剤は通過するとされているため、妊娠中に飲む薬には特に注意が必要です。

では、授乳中ではどうなるのでしょうか。

実は、母親が飲んだ薬は母乳にも移行することが考えられます。

この時に移行する割合や、薬の性質によって薬を飲んでいる間は授乳を控えないといけない場合もあります。

当薬局で患者さんにお渡しする飲み薬は抗生剤(悪さをしている細菌を殺す薬)や抗アレルギー薬(花粉症などのアレルギー反応を抑える薬)が多くを占めます。

アレルギーの薬は母親が症状を我慢すれば飲まなくてよい、という判断を下せる場合があるかもしれませんが、抗生剤は違います。

細菌が体で悪さをしている状況のため、飲まないと命に係わる可能性すらあります。

抗生剤は治療目的で赤ちゃん自身に投与される場合もある薬です。(もちろん、使用する薬の種類や投与量はしっかり管理されます)そのため、授乳中の母親にも治療が優先される状況の場合は投与されることもしばしばです。

すこし専門的なお話になりますが、抗生剤の中でも、

  • ペニシリン系
  • セフェム系
  • マクロライド系
  • クリンダマイシン
    上記の種類の薬は安全に使用できる場合が多いです。
    (歯医者さんでもらう薬はこの種類であることが多いです)

 

  • アミノグリコシド系
  • メトロニダゾール
  • ST合剤
  • グリコペプチド系
    上記の種類の薬剤は注意しながら使用可能とされています。

一般的に抗生剤の中で、

  • テトラサイクリン系
  • ニューキノロン系
    上記種類の薬剤は使用してはいけない、とされています。

(これらは日本化学療法学会という機関で、研究・検討されたデータがもとにされています。)

ほとんどの妊婦さんが薬を使用する際は確認してから使用していると思いますが、母乳にも薬が移行し、あかちゃんに影響を与える可能性があることを知っておきましょう(^^)



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