大分お久しぶりの更新となります。
今回はマイナンバーカードについてのお話です。
「マイナンバーカードを薬局等で使うと値段が高くなる!?」という話が出ていますね。
これについては、その通りです。
使う側からしたら、おかしな話ですよね?「国が使えと言っているのを使ってやったら値段が上がるなんて」
と思いますよね。私もそう思います(._.)
ではどれくらい高くなるのか?
薬局では通貨が違い、円ではなく、点で計算をします。
1点=10円です。(為替みたいなものですね)
薬局でマイナンバーカードを使うと、【電子的保険医療情報活用加算】として、「3点」取られます。
「え・・?じゃあマイナンバーカードを出すと、3点=30円も高くなるの!?」と思うかもしれません。
しかしながら日本は国民皆保険ですので、最高でも3割負担です。(高齢者などは1割負担)
なので、実際に上がる値段は10円です。(高齢者は上がらない)
※この点数は1カ月に1回しか取ってはいけないので、同月に2回以上の場合は値上がりはしません。
この値上げの目的は薬局にメリットを与えることによって、全国的にマイナンバーカードを読み取る機械を普及させるための処置です。
(公式には「我が国の医療保険制度の仕組みとして、より良い医療を受けることで、患者の方にもその分一定のご負担をいただいています。 」と説明されていますが…)
では、患者さん側にはどういったメリットがあるのでしょうか。
それは【自分が使った薬や過去の健康診断の結果を、口頭ではなく正確なデータで、医師等に伝えることができる】ということです。
いちいち窓口でお薬手帳を出したり、どういった医療機関でどのような検査を受けて、それがどういう結果だったのか…そういうことを説明せずに情報を共有できます。
つまり、健康状態によっては適切ではない薬や、重複した投薬がされてしまう…といった、必要のない投薬を回避することができます。
これは医療を受けるものにとっては、大きなメリットであると思います。
ただし、この情報は事前に集計されたデータなので、1-2ヶ月前のデータです。
直近の情報は反映されないので、その部分は窓口で伝える必要があることも知っておきましょう。
じゃあ値上がりしても良いのか・・というと難しい問題化とは思いますが、より良い医療を迅速に提供するために国が考えた苦肉の策なのでしょうね。もっと良い方法がある気もしています。
まずはマイナンバーカードを医療機関で使用することのメリットとデメリットを理解しておきましょう。