食事制限、運動、サプリメントなど、最近は様々なダイエット方法があります。
私はバターコーヒーを飲んでいたこともありますが、胃が荒れたので止めました。
楽なダイエット法には必ずと言っていいほど副作用がありますね笑
さて、最近「薬剤でダイエットをしよう」と謳っている広告を散見します。
GLP-1やSGLT2という言葉を聞いたことがありますか?
これらは糖尿病治療薬に関係する言葉ですが、GLP-1作動薬やSGLT2阻害薬がダイエット目的で処方されることがあるようです。
糖尿病の薬ですので、もちろん血糖を下げる働きがありますが、それぞれすごく簡単にまとめると、
①GLP-1作動薬
食欲を抑える作用があるため、体重が減る。
②SGLT2阻害薬
尿に糖分(栄養)を出す働きがあるため、栄養を失った体は体重が減る。
となります。
体重減少を目的として作られた薬ではないので、言ってしまえば副作用です。
糖尿病の患者さんには肥満の方も多いので、そういう患者さんには一石二鳥ですね。
じゃあ、どれくらい減るの?と思われるかもしれませんが、半年続けて、2-3kgくらい減る人がいる、程度です。
当たり前ですが、糖尿病ではない人が使用する為に作られていませんので、使わない方が良いです。
副作用もたくさんあります。低血糖の可能性は低い薬剤ですが、0%というわけではありません。
運転中に低血糖が起こったりしたら、命にかかわりますし、それ以外にも膵炎、腸閉そく、感染症等が報告されています。
糖尿病でない人が使うとこういったリスクを無駄に負ってしまうのでハイリスクです。
さらに、糖尿病ではない人が飲むと保険診療外となりますので、お値段はとても高くなります。
飲み薬だと、たった1錠で200-300円しますし、注射薬だと1本1万円くらいはします。
薬の値段だけで高いのに、そこに診察代なども含まれ、それが全額自己負担になるわけですから、ダイエット目的で考えるとコストパフォーマンスが良いとは思えませんね。
体が動く人は頑張って運動しましょう!(^^)/